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Bio-Sが目指す姿

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北海道発の健康科学産業創出の一翼を担って

北海道を健康科学産業の基地に

Bio-Sは、この3年間、加齢や生活環境の変化によって衰える免疫機能、認知機能、代謝機能の3つの領域において、特徴的な機能評価に関する研究を実施し、食材を評価してきました。また関連する疾患過程を反映するバイオマーカー探索も行ってきました。本事業は特に大学の知を基礎としたクラスター形成を目指しておりますので、バイオマーカー再評価・発見による知財確保は、強みを生かせる領域です。この様な知財を基礎とした評価受託事業の振興・事業体創出は、重要な戦略のひとつです。これらの成果を基礎として、今年度以降は、代謝機能、免疫機能により焦点を当てて、認知機能領域のテーマは、北大の「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」事業に移管して、取り組んでいく予定です。この様な活動を通じて、北海道に食・バイオの国際的機能性評価基地の構築を目指しております。

地域構想とBio-S

道央地域が目指す健康科学産業クラスター形成には、食品加工産業の高度化、評価受託産業・健康サポート産業(保健・食育等の人材育成、健康コンサル)の育成・創出が必要であり、それらを様々な形でサポートする幾つかの診断薬・創薬・各種ベンチャー&中小企業の創出・支援が必要です。Bio-Sは、これらの産業における機能性分析・評価技術の高度化を支援しながら、地域のクラスター形成に貢献しようとしております。「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」事業は創薬の初期段階を、「オール北海道先進医学・医療拠点形成プロジェクト」は医薬の臨床開発の初期段階を担うものであり、健康科学産業クラスターの裾野を支える役割を担います。各プロジェクトは、相互に連携しながらグローバルな産学連携拠点形成を通じてクラスター作りに貢献する訳です。この様な健康科学産業クラスターは、北海道が目指す「食」のクラスターの一端を担うものとも言えます。

サイエンスと市場ニーズのマッチング

大学における研究イノベーションの成果は、もっと社会に還元することが求められていると言われています。企業との共同研究の機会の中で、サイエンスは市場ニーズに刺激を受けながら更に発展する事が出来ます。別の見方をすれば「市場ニーズとリンクする研究の中に、イノベーションの多くの可能性がある」と考えられているのが、世界の現状ではないでしょうか?産学官共同プロジェクトであるBio-Sは、そのメリットを最大限に活かし、新たな産業(健康科学産業)の創出につなげようとしております。おかげさまで、私たちBio-Sの「食」・「機能評価」に焦点をあてた取り組みは、道内・道外の企業に注目していただき、実用化に向かっているプロジェクトも増えております。これこそが“サイエンスと市場ニーズのマッチング”という、私たちが目指している成果のひとつと言えます。今後はその実現のスピードを更に加速させていく予定です。

鈴木 文夫
協和発酵工業(株)[現 協和発酵キリン(株)]医薬探索研究所所長、
常務執行役員(医薬企画管理本部長)、
Kyowa America Inc 社長を経て、2007年7月より現職。

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