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稲垣 冬彦 × 三菱化学メディエンス株式会社
研究テーマ:認知症診断バイオマーカー探索と神経変性抑制作用素材評価

研究の背景

国内で唯一ドーピング模査ができる企業としても知られ、臨床検査や食品検査など広い分野で国内有数の規模と実績を誇る三菱化学メディエンス。稲垣グループの研究において必要不可欠な患者由来のサンプル管理を行うとともに、認知症の診断キット、診断システムの開発に向けて取り組んでいます。

貴重なサンプルを最良の状態でバンキング保存

本研究チームで私たちの会社が担う役割の一つは'研究で使用する患者由来の脳脊髄液や血液のサンプルを最先端の体制で保管することです。これらのサンプルは'アルツハイマー病の権威である弘前大学の東海林幹夫教授、神経疾患に造詣の深い北海道大学大学院医学研究科の佐々木秀直教授が臨床の最前線の現場で患者さんから採取した非常に貴重なサンプルです。研究を支えるこのサンプルを最良の状態で保管することが私たちの使命です。このサンプルの数と質が研究の成果を左右するとへ稲垣先生からも大きな期待を寄せていただいております。現在は八百本近いサンプルをお預かりしています。カード認証システムによる保管庫の入退出など非常に厳重なセキュリティへサンプルの品質を守るための室内の集中温度管理システム'そして検体一本一本に管理番号をつけて厳重な管理を行っています。

臨床の現場から実用化をサポート

本研究における私たちのもう一つの役割は、認知症バイオマーカーの探索です。バイオマーカーの探索では'タンパク質の同定に際Lt質量分析など複数の方法で検証していく事が望まれます。弊社では最新鎖のELISA測定用ECL装置を使用して、北海道大学でのプロテオミクス解析で見つかったバイオマーカー候補を再検証する事で'結果の精度を高めています。これは一度に大量の分析ができるため、より臨床模査の現場に近い分析方法。実用化を視野に入れた研究に、私たち企業のノウハウや視点が役に立てばと願っています。

未知の領域へのチャレンジに大きな魅力

まだ確立されていない認知症診断のバイオマーカー探索という未知の領域へのチャレンジに大きな魅力を感じてプロジェクトへの参加を決めました。また、オール北海道で取り組む産学官連携の仕組みにも今までに無い可能性を感じました。企業としては'今回の研究に関わる事で、認知症診断という新たな検査項目を掲げられるようになるかもしれません。他にも体外診断薬キットの製造販売など様々などジネスチャンスが見えてくると期待しています。現在は、稲垣先生のグループで最先端の解析の仕組みも構築されておりへ実用化への道のりが見えてきたと感じています。

 認知症という今後ますます注目されるテーマに対して'私たちも全力で取り組んでいきたいと思っています。

取材先:三菱化学メディエンス株式会社

参考

Bio-S パンフレット2009年8月 P041 【PDF 3.45MB】

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